【出会い系サイト】仲良くなれば女性のほうから誘ってくる

ニナからの返信は「日本語、おねがいします」という文面であった。

それからの私は、まず二ナのメールや自己紹介文の文章を丁寧に校正してあげ、さらに「てにをは」の使い方など言葉の使い方についてすこし書いて、そうして一言二言ニナに対するメッセージを送ることにした。

数十通のやりとりが交わされたころ、二ナのほうから「直接会ってくれませんか?」というメールを送ってよこした。

私は一も二もなく「よろこんで」と返信する。

すぐにニナから「かたじけない」という返事が届いた。

それから数日後、ある飲食店で私とニナは待ち合わせをすることになった。

出会い系サイトを利用すれば、女性の住んでいる県が分かっているので、できるだけ近場の女性外国人を見つけることができるのである。

約束の日、私は二ナの指定した時刻の一時間前にその飲食店へ到着した。

できるだけ奥のほうにある席に腰掛けて、コーヒーを一杯だけ注文する。

私はこれから現れるであろう西洋の白人美女を想像し、緊張と興奮で胸が張り裂ける思いであった。

ただ座っているだけでは足が震え、まるで落ち着かない。

私は携帯をいじってみたり、トイレに行ってみたりしたが、それでも緊張と興奮は高まるばかりである。

席に設けられているツマヨウジで遊んだり、ナフキンで折り紙をしてみたり、あげく私は目をつぶり、わけもわからず小さな声で「ナムアミダブツ」と唱えていた。

ふと時計を見ると、知らぬまに一時間経過していた――。

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